チーム運営のコツ ⑦定着率UP Part3

2回に渡り定着率UPについてお話しました。

 

関連記事『チーム運営のコツ ⑤定着率UP Part1』

※辞める原因「メンバー間の不和」について

 

関連記事『チーム運営のコツ ⑥定着率UP Part2』

※辞める原因「運営に対する不満」について

 

今回は最後に「試合に対する不満」についてお話します。


辞める原因を考える【試合に対する不満】


試合に対する不満で考えられる理由は以下の通りです。

  • 采配に不満
  • 起用方法に不満

おそらくこの2つが大きな要因でしょう。

それぞれ検証して、対策をお話します。

 

・采配に不満

采配への不満は、特に勝ちにこだわるチームに多いと思います。

もしくは、野球に対するモチベーションが高いチームです。

 

結果に不満をいう人はいないと思います。

適切なサイン・指示を出しても、それがうまくいくとは限りません。

 

問題になるのは

「適切なサイン・指示」であったのか?

そのサイン・指示に明確な「理由」「目的」そして「一貫性」があったのかどうか?

このあたりだと思います。

 

少し具体的な話をしましょう。

 

サインプレー

サインプレーを導入しているチームでは、監督またはキャプテンがサインを出していると思います。

サインのなんたるかを掘り下げると、それだけで数記事書けますw

ここでは基本事項だけ確認しましょう。

 

サインは選手に対して指示を与えるためのものです。

見方を変えれば、個人の自由を奪うものです。

必ず明確な「理由」「目的」が求められます。

 

サインを出すときは、まず「現状把握」をしましょう。

  • 得点差、イニング
  • 相手の守備隊形(相手の狙いを知る)
  • 守備陣の力量(肩の強さなど)

現状を把握していないと、サインプレーの成功確率が下がります。

また、相手の思惑通りに事が運ばれてしまいます。

 

次に、試合の流れをきちんと掴みましょう。

サインプレーは闇雲にすればいいものではありません。

様子見をすることも必要です。

しかし、畳み掛けることも必要です。

 

どんな結果を求めるのか? 「目的」

結果を出す上で必要な状況は何か? 「理由」

必要な状況を作るためには今なにをするべきなのか? 「サイン」

 

この流れを考えないでサインを出してはいけません。

 

初心者(サインを出すことに関して)に多いのは、「理由」「目的」が無いのに関わらず、とにかくサインを出すことです。

サインを出している自分に酔っていては駄目です。

ただサインを出すだけなら誰でもできます。

試合の流れに振り回されず、常に先読みしていきましょう。

 

守備隊形の指示

おそらく直接指示をキャッチャーが出すことが多いでしょう。

監督さんが出すこともあるかと思います。

考え方は、上記の「目的」「理由」と同じです。

もちろん「現状把握」も大切です。

 

守備隊形の指示でありがちなことは「一貫性」が無いことです。

状況は刻々と変化します。

たしかに方向性を変える必要もあります。

 

しかし、そもそも守備隊形とは、いま必要なことだけを考えて出すものではありません。

そのイニングの展開をトータルで考えて、適切な指示を出します。

1打者で結果を求めるのではなく、次の打者、またその次の打者のことも考える必要があります。

この「一貫性」は絶対のものではありません。

しかし、初心者(指示を出すことに関して)の方は、一度よく考えた方がいいと思います。

采配の質を高める良い足がかりになると思います。

 

若干、話がそれましたが、采配への不満は、すぐに解決できるものでもありません。

どのチームも必ず通る道です。

メンバーとよく話し合っていくことが大切です。

チームの基本方針をメンバー全員で共有するといざこざが減ります。

 

起用方法に不満

起用方法については、「野手」と「投手」で分けて考えましょう。

 

投手起用

投手は基本投げたがりです。

気の強い人も多いです。

投手起用で頭を抱える人も多いのではないでしょうか?

個別の事例は置いておいて、基本として意識して欲しいことをご説明します。

 

・必ず事前説明をする

投手が1人しかしない場合は問題ないでしょう。

しかし、2人以上の場合は誰を投げさせるのか、誰を投げさせないのか、とても悩みますよね。

その場合、必ず事前に何イニング投げてもらうのか、今日は投げないのか説明してください。

 

もし、今日投げさせないのであれば、次の試合で先発を確約してあげましょう。

または、打順を上位にして、活躍の機会を増やしましょう。

 

・イニング前に準備をさせる

理想を言えば、3回から投げてもらうのであれば、1回から準備してもらいましょう。

投手によってエンジンのかかるスピードは違います。

 

もちろん急に投げて欲しいケースもあるでしょう。

しかし、基本的に投手にはきちんと準備をさせることが望ましいです。

きちんと準備をさせてから投げてもらったほうが本人にとっても良いと思います。

 

投手起用で最も悩むのは交代のタイミングです。

しかし、ここでは割愛させてください。

後日、しっかりお話させていただきます。

 

野手起用

野手は投手よりも比較的楽だと思います。

基本的にはその人がいつも守るポジションをチョイスすればOKです。

しかし、被ってしまうこともあるでしょう。

その場合、オーダー発表前に根回ししておきましょう。

そして、次の試合では、別のポジションを守ってもらった人を定位置に起用しましょう。

 

メンバーに何かお願いしたら、次の試合では優遇してあげましょう。

これを心がけるだけで、起用方法への不満はある程度回避できます。

 

その他

「参加頻度」も考慮するべきです。

これはチーム方針にもよるので一概には言えません。

私のチームは「楽しむこと」がメインなので「参加頻度」を考慮しています。

 

例えば、久しぶりに参加してくれた人は優遇しています。

その場合、運営側の我々がベンチに下がります。

また来てくれるように少しでも打つ機会を与えるようにしています。

 


まとめ


試合に対する不満に関して、采配と起用方法についてお話しました。

今回は少し長文になってしまいました。

 

まだまだ書こうと思えば書けます。

それくらい采配、起用方法は難しいものです。

細かい点は後日書くとして、今回は基本的な点にのみご紹介しました。

 

後ほど記事が出来上がり次第、リンクを文中に載せていきます。

 

3回に渡り、定着率UPについて読んでいただき、ありがとうございました。

少しでも辞める原因を潰して、定着率をあげて、万全なチーム運営を目指しましょう。

ぴーやま

ぴーやまです。 現在、草野球チームを運営中です。 野球は小4から高校(硬式)までやっておりました。 母校の監督(高校)を1年、コーチを1年経験しました。 数年前からチーム運営を引き継ぎました。 チームの建て直しに成功したものの、よく対戦するチームがいくつも存続の危機に・・・。 草野球の明日に不安を覚え、ブログを立ち上げましたw

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