チーム運営のコツ ①付加価値

チーム作りができたところで草野球チームが置かれている現状を考えましょう。

 

昔は草野球チームがたくさんありました。

会社でも草野球チームを持っていたところが多いです。

しかし、今は草野球チームは減少傾向にあります。

 

他のスポーツ人気に押されているのが現実です。

昔のように「一緒に野球をしよう!」だけでは人が集まりません。

そこで野球ができる環境だけでなく、他の付加価値を提供できるようなチーム作りをする必要があります。

 


付加価値とは?


草野球チームは野球をする場です。

チーム無しには野球ができません。

 

しかし、冒頭でお話したように野球ができるだけでは人は集まりにくいです。

どの草野球チームも人数不足に悩まされています。

若い世代で野球経験がある人がネット上で「草野球チームに入りたいです。」といえば、どのチームも誘ってきます。

私もそういう場合、すぐに連絡を取ります。

 

そのため、他のチームと差別化を図るためにも、運営している草野球チームに付加価値をつける必要があります。

 

その草野球チームに入ると何を得られるのか??

 

その『何か』が付加価値です。

 


集団競技としての草野球


野球は集団競技です。

協力して勝利を掴む。

勝利を掴むことによって「達成感」「連帯感」が生まれます。

十分付加価値になりえます。

 

闇雲に勝利を目指せば「連帯感」が生まれるわけではありません。

メンバーを公平に扱い、各人に見せ場を提供しなくてはいけません。

 

仕事でもそうですが、チャンスをみなに与えないと不平不満が生まれます。

それはわだかまりを産み、不信を仰ぎます。

仕事はシビアなのでそれでも仕方がないかもしれません。

 

しかし、プライベートの草野球でそれをやってはいけません。

相当な結束力のあるチームはそれでもいいですが、普通のチームはそこまで結束が強くありません。

 

非常に難しいですが、監督さんの腕に見せ所です。

メンバーの気持ちや頑張りを考慮して、チャンスを公平に与えるようにしましょう。

それを続けることで「連帯感」や「達成感」をメンバーに提供することができます。

極論を言えば、負けても「連帯感」や「達成感」を提供できます。

 

「くそぉー次こそ勝つぞ!!」

 

その気持ちが共有できるチームになれば、それは付加価値のあるチームといえます。

 


趣味としての草野球


草野球チームは勝ちにこだわるチームばかりではありません。

 

純粋に野球を楽しむためにチームも存在します。

そうしたチームはこの付加価値を特に意識する必要があります。

 

こうしたチームはメンバー間同士の交流を積極的に行う必要があります。

 

仕事と家庭、そして草野球チーム。

第3の居場所になり得るチーム作りが必要です。

 

「自分の居場所を提供する」

付加価値として申し分ないです。

 

決して野球はうまくない。

けど、このメンバーで野球をすると楽しい。

その気持ちをメンバーで共有できる域まで達することができれば完璧です。

 


第3の居場所とは何か?


勝ち負けにこだわるチームのケースはここでは割愛します。

戦術、練習方法の話になります。

別記事で詳しくお話します。

 

これからは「居場所を作る」ことをメインにお話します。

 

会社は給与を得る場所、もしくは自分のスキルを上げる場所です。

家庭は安らぎを得られる場所、もしくは大切な人を守る場所です。

 

では、第3の居場所とは何か?

それは「自分が自分でいられる場所」のことです。

 

会社であれ、家庭であれ、常に自分が自分でいられるわけではありません。

むしろ自分を押し殺す場面の方が多いです。

そういう人は「自分が自分でいられる場所」を無意識に探しています。

 


自分が自分でいられる環境つくり


チームは集団です。

色んな人がいます。

 

まずはチームメンバーの相関図を思い受かべましょう。

理想はメンバーそれぞれがチームに直接ひも付けされている状況です。

しかし、例えば友達の紹介で入部した人はその友達にひも付けされています。

 

そのひも付けを断ち切って、直接チームに結びつける必要があります。

具体的には、その友達以外の人との交流を斡旋することです。

飲み会の席、試合後の談笑でも必ず会話の輪に入れましょう。

内輪話にならないよう囲い込みます。

 

自然と他のメンバーと会話できるようになれば第一段階クリアです。

あまりしつこくやると嫌がられるのでほどほどにしましょう。

 

そして、必ず話の主導権は直接ひも付けさせたい人に握らせましょう。

そうすると自然と自分から話してくれるようになってくれます。

その人が「悩み」「経験談」などを話してくれるようになれば第二段階クリアです。

 

ここまでくれば、その人はほぼ直接チームにひも付けされます。

 

最後に、別に直接ひも付けさせたい人との会話にその人を混ぜてみましょう。

そこで、会話をして、相手をチームに引き込む意識を共有させましょう。

意識を共有できれば、もうその人は完全にチームにひも付けさせられます。

 

このひも付け作業はとても大事です。

ひも付けできていることは、チームの一員ということです。

チームの一員という意識が生まれれば、それで十分居場所を提供できています。

 

あとは、その人との距離感を保ちつつ、一緒に野球を楽しめばOKです。

 

間違っても、仕事や家庭の話に深入りしてはいけません。

第3の居場所であるためには、他の居場所の話を根掘り葉掘り聞いてはいけません。

 

よく間違えてしまうのは、仲が良くなったと思い込んで、その人のプライベートに深入りしてしまう人です。

せっかく他の居場所のことを忘れて、野球を楽しんでいるのに、余計な詮索をしては元も子もありません。

距離感は近すぎす離れすぎずがベストです。

 


まとめ


付加価値の話はご理解いただけたでしょうか?

私の考える「第3の居場所」を提供する話をメインにしました。

 

もちろん他にも、色んなイベントを行ったりして、野球以外でも楽しめる環境を整えるのも有効です。

 

ただ野球を一緒にやるだけでなく、他の付加価値をチームにもたせることでメンバーの定着率も格段に上がります。

メンバーが多いほうが、新規部員募集もうまくいきます。

ぜひ、検討してみてはいかがでしょうか?

ぴーやま

ぴーやまです。 現在、草野球チームを運営中です。 野球は小4から高校(硬式)までやっておりました。 母校の監督(高校)を1年、コーチを1年経験しました。 数年前からチーム運営を引き継ぎました。 チームの建て直しに成功したものの、よく対戦するチームがいくつも存続の危機に・・・。 草野球の明日に不安を覚え、ブログを立ち上げましたw

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